世界の大学ランキング 日本の大学は何位か
世界の大学ランキングで、日本の大学はどう評価されているのでしょうか。
教育に関する考察とともに、書いてみたいと思います。
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ニューズウィーク(2006年8月)
1 . Harvard University(US)
2 . Stanford University(US)
3 . Yale University(US)
4 . California Institute of Technology(US)
5 . University of California at Berkeley(US)
6 . University of Cambridge(UK)
7 . Massachusetts Institute Technology(US)
8 . Oxford University(UK)
9 . University of California at San Francisco(US)
10. ColumbiaUniversity(US)
11. University of Michigan at Ann Arbor(US)
12. University of California at Los Angeles(US)
13. University of Pennsylvania(US)
14. Duke University(US)
15. Princeton Universitty(US)
16. Tokyo University(JAPAN)
17. Imperial College London(UK)
18. University of Toronto(CA)
19. Cornell University(US)
20. University of Chicago(US)
上位にはアメリカの大学が並びます。
10位まで、アメリカとイギリスの大学だけですね。
日本では、東大が16位、京大が29位、大阪大学が57位、東北大学が68位、名古屋大学が94位となっています。
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タイムズ紙(2008年度版)
1 HARVARD University (US)
2 YALE University (US)
3 University of CAMBRIDGE (UK)
4 University of OXFORD (UK)
5 CALIFORNIA Institute of Technology (US)
6 IMPERIAL College London (UK)
7 UCL (University College London) (UK)
8 University of CHICAGO (US)
9 MASSACHUSETTS Institute of Technology (US)
10 COLUMBIA University (US)
11 University of PENNSYLVANIA (US)
12 PRINCETON University (US)
13= DUKE University (US)
13= JOHNS HOPKINS University (US)
15 CORNELL University (US)
16 AUSTRALIAN National University (Australia)
17 STANFORD University (US)
18 University of MICHIGAN (US)
19 University of TOKYO (Japan)
20 MCGILL University (Canada)
日本の大学は、東大17位、京大25位、阪大46位、東京工業大学90位、東北大学102位、名古屋大学112位・・・などとなっています。
私大では、慶應義塾大学が161位、早稲田大学が180位にランクされています。
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上海交通大学
(他のカテゴリーのものも発表されていますが、ここでは『自然科学&数学』分野のランキング上位を掲載します)
1 Harvard Univ (US)
2 Univ California - Berkeley (US)
3 Princeton Univ (US)
4 California Inst Tech (US)
5 Univ Cambridge (UK)
6 Massachusetts Inst Tech (MIT) (US)
6 Stanford Univ (US)
8 Tokyo Univ (Japan)
9 Univ Oxford (UK)
10 Univ California - Los Angeles (US)
11 Cornell Univ (US)
12 Columbia Univ (US)
13 Univ Chicago (US)
14 Univ Colorado - Boulder (US)
15 Swiss Fed Inst Tech - Zurich (Switzerland)
16 Kyoto Univ (Japan)
17 Univ Wisconsin - Madison (US)
18 Univ California - Santa Barbara (US)
19 Univ California - San Diego (US)
20 Univ Illinois - Urbana Champaign (US)
東大が8位、京大が16位、東北大学が35位、東京工業大学が47位、阪大が52位-76位、名古屋大学・筑波大学が77位-107位とランクされています。
海外メディア・機関による世界大学ランキングでの日本の大学の評価について
これらの評価により、日本の有名大学がランクとして高いのか、低いのかは人によって意見が分かれるところでしょう。
ただ、いまのところの評価では
アジアでは1位、2位ですし、アメリカの大学以外で順位を取ると高い位置におかれているのではないかと私は感じます。
日本の国力の低下に伴い、大学の評価も下がっているのではないかと思っていたので、むしろこの結果は日本人としては嬉しく感じました。
誇っていいことだと思います。
ただし、これらはいままでの積み重ね、現在各界にてご活躍されている教授や研究者、OBの方々の壮々たる実績のおかげもあるでしょう。
少子化も影響して、学生の質が下がってきていると言われていますから、これからどうなるのかは期待より不安のほうが大きいですね。
元経済金融大臣の竹中平蔵さんは、田原総一朗さんとの対談本「ズバリ!先読み日本経済」の中で「日本が一人当たりGDPをトップ5に入れたいならば、東大もトップ5に入れなければならないということですよ。(P272)」と述べられています。
もともと、大学というのは、日本が世界と対等に渡り合っていける国になるために必死になっていた時代に創られていったものだと思います。
寺子屋のような基礎教育も大事な部分ですが、それと同時に以前の大学が担っていたような、社会にどんどん大胆なアイデアを投げかけていく活力を持った人材を育てる役割も考えていったほうがいいのかも知れないですね。
上記の書のなかで、田原総一朗氏が「これは、ある新聞記者が言っていたんだけど、アメリカ人は白紙に絵を描くことに非常に長けている。ゼロからアイデアを出せるんだと。しかし、日本人は白紙に絵を描くことがまったく下手。何か図形が描いてあるところを、きれいにぬり絵するのはうまいけど。(P71)」と述べられています。
知識を教えていくことに留まらず、アイデアを出し、大胆に実現化していく実行力を備えた人材を出していくにはどうすればいいのか。
もちろん、すべての学生がそういったことをする必要はなく、むしろトップの大学のなかでも少数派の割合で構わないので、そういったことができる(というより、やってしまう)人が出てくるような風土を作っていくことができればいいのだと思います。
自由も必要なので、教育としては難しい分野だと思います。
ノウハウとして教えるというよりも、どちらかというと刺激や活力を与え、失敗してでもチャレンジをしていいと背中を押してあげる役割、有能な者同士を引き合わせて、組み合わせで何かを生み出させる役割、そういったものが求められているのかも知れません。