トマト収穫日本一 熊本県
トマト収穫日本一には色々な日本一≠ェあります。
「トマト収穫日本一」と聞けば、どこかひとつの都道府県だと思いがちで、インターネットの検索サイトを利用してトマト収穫日本一≠ニいうキーワードで検索すると、トマト収穫日本一≠ノ関連する情報が書かれたWebサイトやブログがたくさんヒットするのですが、その中に「我こそはトマト収穫日本一!」と名乗りを上げている自治体が少なくともふたつあります。
ひとつは熊本県で、こちらは農林水産省が公式サイトに掲載している、野菜生産出荷統計を見てみても、トマトの作付面積や出荷量そして、収穫量とも2位の千葉県や茨城県を大きく引き離してダントツのトップです。
トマト収穫日本一 長野県
それでは、もうひとつのトマト収穫日本一を謳っているのはどこかといいますと、長野県なんです。前述の農林水産省が発表している野菜などの統計データは、色々な農作物の出荷統計でトップ5が発表されているわけですが、長野県はトップ5にすら入っていません。
長野県がトマト収穫量日本一だという主張で、簡単に見つかるインターネット上の資料には、以下のようなページがあります。
日本一よっ日本一!おらがムラ自慢松本・安曇野てくてく散歩
URL:http://www.1blue-sky.net/no.1.htm
ナガノトマト~信州松本平のトマト
URL:http://www.naganotomato.jp/tomato/tomato.html
これらをよく見ればわかりますが、たしかにある意味長野県もトマト収穫日本一だという事は間違いありません。
長野県は加工用トマト≠フ収穫量が日本一になるのです。加工用トマトいうのは、その名の通りスーパーや八百屋の店頭に並ぶ生食用のトマトではなく、トマトジュースをはじめケチャップやトマトピューレ、あるいは缶詰のホールトマトなど、トマト加工食品の原料になるトマトの事で、長野県はこの加工用トマトの収穫量が日本一だということになります。
その収穫量は1万9千トンを越え(平成15年度)、日本国内で生産される加工用トマトの約40%を占めているほどです。
他にもトマトの品種別で見ると、ハートのように先がツンととんがった形をしている「ファーストトマト」と言われる品種は、愛知県が収穫量日本一ですし、トマト収穫日本一には色々な日本一≠ェあるわけです。
ちなみにトマトの原産地は南米のアンデス山地で、高温多湿の日本とは気候が全く違うため、基本的に日本国内での栽培には向いていない野菜なのですが、ハウス栽培の技術が発達した事により、品質のいいトマトが国内でも大量に生産できるようになったのです。