大人買いの意味
大人買いというのは、もともと
お菓子などについているおまけを欲しいがために、その商品(お菓子など)を一気にたくさん購入する
といった行為のことを指していました。
おまけを収集する(趣味で集める)ことが主の目的で、お菓子本体は二の次になってしまうという行動のことですね。
私が小さいときにも、ビックリマンチョコのシール集めに男の子が熱中し、なかにはチョコをたくさんかって、お菓子自体は捨ててしまう子がいて、少し問題視されたといったこともありました。
最近では、その意味と同時に、他の意味でも使用されるようになっています。
コミック本などで連巻のものを、一気に買う
といった意味合いで使われることが増えてきました。
漫画本には限らず、歴史小説本であるとか、アメリカドラマのDVDなどでも同様ですが、例えばシリーズで30巻ほどあるとして、10巻であるとか、場合によっては出ているものすべてを一気に買うことを言います。
子供の場合はお小遣いなどで使える金額にどうしても限界がり、一巻一巻大切に読みながら次のものを買っていくというのが通常でしょう。
それを、ある程度のまとまったお金を比較的自由に使うことの出来る大人は、一時期にまとめて一気に買う場合もあることから、そういう言い方が出てきたものと思われます。
仕事をしていると、自分の時間もあまり持てない状況も生じてきますし、自分が好きなものは注文購入できるときに一気にやってしまおう、となることがあるのでしょう。
ブックオフなどの中古本・コミック・ゲームソフトなどを取り扱うお店では、シリーズものをまとめてパッケージ化して販売していることもあります。
それらを買うのも大人買いと言えるのでしょうね。
子供の教育と大人買い
宮崎駿監督のヒット映画、『崖の上のポニョ』の主題歌を歌って一気に人気の高まった大橋のぞみさんは、「大人になったらやってみたいことは?」と訊かれて「大人買い」と答えていらっしゃいました。
(たしか番組は明石家さんまさん司会の「踊る!さんま御殿」です)
なんとも微笑ましい答えですね。
一人っ子が増え、子供に甘い親が増えているとも聞きます。
なかには、自分の子供のリクエストに安易に答えてしまい、何かを一気に買い与えてしまう方もいらっしゃるのかも知れません。
かわいい子供に厳しく接するというのは難しいことなのかも知れませんが、「長い目で見て何が本当にその子のためになることなのか」をきちんと考えながら、行動を取っていきたいものですね。
なんでもすぐに思い通りになるというのは、子供の教育にとってはマイナスになってしまう面も大きいのではないかと推測されます。
むしろ、我慢を多くさせたほうが、しっかりとした人間になる可能性が高いのではないでしょうか。
サッカーを見ていると、人生に対する示唆が本当にたくさん含まれていると感じることがあります。
これはサッカーに限らないでしょうが、結果を出すために、失敗の連続なのです。一試合のなかで、一チームがゴールを決めるのは、だいたい1度か2度程度。0−0というゲームもかなりの頻度であります。
シュートまで持っていくのも大変ですし、シュートを打っても、多くの場合には決まりません。
だからこそ、一点を決めたときの喜びが大きい。
我慢の末にこそ、爆発的な喜びが生じてくるのです。
こういったことを、どうやって感じさせてあげられるか。
あるひとつのことを追求して10年、20年で結果を出していく人生は尊いものだと思います。
それも、社会的に大きく評価されるような結果が出るかどうかは未知数ながら、続けていくのです。
チャレンジの末に0−0で人生が終わる可能性だってあるでしょう。
そういった人生は果たして負けなのかどうか。
そういうことも含めて大人が子供にいろいろと教えてあげられるといいですね。