デジタルネイティブ(Digital Native)とは?
先日(2008年11月)、NHKスペシャルにて「デジタルネイティブ 〜次代を変える若者たち〜」というドキュメンタリー特集を放映していました。
私もその番組にてはじめてその言葉を知りましたが、デジタルネイティブとは、パソコンやインターネットに小さい頃から接していて、それらが日常にあるのが当たり前で、その仮想的な世界も現実世界と同じような見方をしている若い世代の人たちのことを指して言うようです。
(番組内でそのような表現で説明されていたわけではありません。管理人が若干意訳して書いております)
ネイティブというのは「生来の」「生まれつきの」といった意味です。
a native speaker of English というのは、英語を母国語として話す人ということですね。
インターネットの世界を自分の母国のように感じる人たちといってもいいのかも知れません。
NHKスペシャル「デジタルネイティブ 〜次代を変える若者たち〜」
番組では、インド系のアメリカ人の少年の事例が取り上げられていました。
彼は自分のアイデアを商品化し、販売するべく、インターネットを使ってデザイナーや製品化してもらえる業者を探し、販売もインターネットで行っているとのことでした。
(原資は、起業アイデアコンテストのようなもので獲得した賞金のようです)
デザイナーとのやりとりもメールで行っていたので、そのデザイナーは途中まで彼が少年であるということに気がつかなかったそうです。
youtubeか何かを見ていたら、彼が登場し、そこではじめて「彼がまだ少年だ」ということを知ったとのことでした。
また、ほかにも、アメリカのある個人投資家が、若い年代の人たちに場所を提供して、アイデアを出し合って、ビジネス化させるコミュニティー(集まり)のようなものをやっている事例が取材されていました。
なんだかホームパーティーのような様子でしたが、そこで「思いついたことをすぐにある程度の形にしてサービスとして立ち上げる」といった活動をされているとのことでした。
そこには、マイクロソフトやグーグルといった巨大企業を2、3ヶ月で辞めて来た人たちがたくさんいるとレポートされていましたよ。
前者のほうは、それをやっているのが少年というのが若干珍しいかも知れませんが、取引先や購買者をインターネットで探すということですから、そこまで驚くことではないように感じました。
日本でも、その番組で登場したような年代の人でいるかはわかりませんが、20代以降の世代であれば、似たようなことは多くの人や企業がやっているのではないかと思います。
後者の事例は、あまり日本にはないかも知れませんね。
この番組で取り上げられたグループにしても、そこから成功例が出てくるのかどうかは未知数ですし、必ずしも真似をするのがいいかはわかりませんが、人のエネルギーを活性化して何か新しいものを産み出して行こうとする姿勢は見習うべきものがあるのではないかと感じました。